不動産コラム

サービスルームとは

マンションの間取り図で「サービスルーム」という表記を目にしたことはあるでしょうか。サービスルームとは、建築基準法で居室としての必要条件を満たしていない部屋のことを指します。住居の居室として認められるには、採光の為の窓の大きさが床面積の7分の1以上であることが建築基準法によって定められています。また、床の7分の1以上の大きさの窓があっても、窓の前に光を遮るものがあり影になっていれば部屋として認められません。その為、間取り図上では居室に見える部屋でも、居室としての法律基準を満たさない場合は、サービスルームと表記されるのです。

サービスルームは建築基準法では居室として認められないものの、通常の部屋と同じぐらいのスペースがあります。そんなサービスルームのメリットを二点ご紹介いたします。

一点目は、収納スペースとして活用できるという点です。普通のクローゼットや押し入れの場合、収納スペースが少なく、日常生活のもので溢れてしまうこともある為、サービスルームといった大きなスペースは、収納スペースとして役立ちます。また、シーズン違いの衣類や家具、クリスマスツリーなど特定のイベントでしか使わないものを収納する場所としてもサービスルームを活用できます。

二点目は、窓が少ないため日光の影響を受けにくいという点です。サービスルームは採光面が少なく、暗い空間になっている場合もありますが、直射日光が当たりにくく、日に焼けてしまいやすい絵画や書物、食品などを安心して保管することができます。

以上、サービスルームのメリットをご紹介いたしました。サービスルームは収納スペースとして使うだけではなく、書斎や趣味の部屋、子どもの遊びスペースとして使うこともできます。ぜひサービスルームをご自身のライフスタイルに合わせて活用してみてはいかがでしょうか。