不動産コラム

サービスバルコニーとは

 サービスバルコニーとは、奥行きが1m以下の小さなバルコニーのことです。メインのバルコニーとして使われることはなく、ちょっとした荷物置き場やサブのバルコニーとして使用されることが多いです。

 本来、バルコニーは災害時に避難経路としての役割があることから、避難経路を持たないバルコニーがサービスバルコニーとも考えられています。バルコニーは日当たりがよく開放感があるイメージですが、実際のサービスバルコニーは室外機を置くか、ゴミ箱程度の物を置くためだけに設置している場合も多いため、大抵は日当たりの良くない場所に設けられています。眺望を楽しんだり、ガーデニングをしたりするというよりは、窓の庇や子どもの落下防止として大事な役割を果たしているといえます。

 しかし、その「ちょっとした物置場」が収納の少ないマンションにとっては、あった方が便利です。キッチンの近くにあると、換気がすぐでき、洗った布巾やまな板を干すのに丁度いいスペースになります。調理して出た生ゴミの仮置き場や、冷蔵庫に入れない野菜類を吊しておくなどまるで一戸建ての勝手口のように重宝します。

 狭い上に日当たりが悪いのではガーデニングは無理かというと、決して不可能ではありません。空間を利用して縦に長いラックを置いたり、柱に吊して飾ったり工夫次第で狭さの悩みは解消されます。北や西向きで日当たりが悪いバルコニーには、シダ類やクリスマスローズなどの日陰でもよく育つ植物を選ぶと良いでしょう。

 お部屋探しをされる際は、サービスバルコニー付きの物件も是非チェックしてみてください。