二重家賃とは、新たな物件に引っ越す際に、現在居住中の部屋と新しい部屋の両方で家賃が発生してしまうことを指します。現在の住まいの退去日と新居の入居日がタイミング良く噛み合わないことにより、一時的に家賃の支払いが重なってしまうのです。賃貸物件は、基本的に解約を予告してからすぐさま退去できるわけではありません。物件にもよりますが、通常は一ヶ月前までに契約の解約を予告しなければならない為、解約予告してから退去日までにはタイムラグが起きるという仕組みです。今回は、二重家賃を防ぐために意識すべき方法を二点ご紹介いたします。

　一点目は、解約予告期間を確認するということです。二重家賃を防ぐためには、現在居住中の物件の解約予告期間を確認することが重要です。一般的には、解約予告期間は退去日の一ヶ月前までと決められているものが多いですが、物件によっては二～三ヶ月前となっている場合もあります。きちんと事前に確認しておきましょう。

　二点目は、家賃発生日を確認するということです。新居の家賃が日割り計算か月額計算かによっても、初月に支払う賃料が変わってくる為、事前に家賃発生日を確認しておきましょう。また、現在居住中の物件の解約予告期間が長い場合には、新居は入居までの期間が長い物件を探しておいた方が良いでしょう。

　以上、二重家賃を防ぐために意識すべき方法を二点ご紹介いたしました。解約予告期間と家賃発生日を確認した上で、両者が重ならないように調整すれば、二重家賃を防ぐことができるのです。ポイントを押さえて賢く引っ越しをしましょう。