不動産コラム

家財保険とは

 まず、家財とは家具や家電製品、衣類など賃借人の所有物のことを指します。家財保険は、家財が災害などによって被った損害を補償するための保険です。今回は、賃貸物件で家財保険に入っておいたほうが良い理由を二点ご紹介いたします。

 一点目は、家財や隣の家への補償がされる為です。テレビや洗濯機、電子レンジなどの家電製品や、テーブルやイス、ソファなどの家具、下着も含めた衣服、自転車や原付バイクなど家の中には多くの家財があるでしょう。もしこれらの家財すべてが消失したら、元通りにするまでにはかなりの金額がかかります。また、集合住宅の他の入居者や、隣の家に損害が及べば、補償するべき金額は更に高額になります。家財の補償や賠償責任などを心配せず、安心して暮らしたいなら、家財保険には加入しておくべきでしょう。

 二点目は、原状回復義務の修繕費が補償される為です。過失による損害の場合、賃借人には借りているお部屋や建物に対して原状回復義務が発生します。火災や爆発、水濡れなどにより建物に被害が出た場合、建物を原状回復するには莫大な金額の損害賠償を請求されるでしょう。更に原状回復するまでの間、貸主が得るはずの家賃収入も補填しなくてはなりません。これらはどちらも借家人賠償責任保険特約、および個人賠償責任保険特約を付加した家財保険でカバーすることができます。

 以上、賃貸物件で家財保険に入っておいたほうが良い理由を二点ご紹介いたしました。賃貸物件に住む際は、家財保険に加入しましょう。