防火構造とは
防火構造とは、建築基準法に定められた建物の防火性能を示す基準の1つです。建物の周囲で発生した火災による燃え移りを防ぐための構造で、火災に30分間耐えられるように外壁や軒裏へ防火性能を持たせています。
防火構造のメリットは、耐火構造に比べて費用が安く済むという点です。防火構造は、外壁や軒裏など建物の外側に燃えにくい資材を使用します。壁、柱や床など建物の主要部分にも高い性能を求められる耐火構造と比べると、建築コストを抑えられる傾向にあります。防火構造の要件を満たした塗料や石膏ボードなどの開発も進んでおり、費用の抑制に繋がっています。また、防火構造は木造建築に採り入れやすいため、一般的な戸建住宅を建築するのに適しています。ドアや窓などの設備には影響しないため、設計の自由度が高いのも魅力の一つです。
一方、デメリットとしては、建物内部で火災が発生すると防火構造に比べて短い時間で延焼し、倒壊するリスクがあるという点が挙げられます。
建物の構造は万が一の時に命にも関わってきます。特徴をよく理解してお部屋選びの参考にしてみて下さい。