準耐火構造とは、壁・柱・床などの主要構造部が一定の耐火性能を持ち、尚且つ延焼の恐れのある窓やドアなどの火災を遮る設備を備えた構造です。政令で定める技術的基準に適合し、国土交通大臣が定めた構造方法を用いた建物、または認定を受けた建物がそれに該当します。また、準耐火建築物は、例えば火災発生後45分間、壁・柱・床・梁が倒壊したり、ほかに延焼したりしないなどの性能を備えています。また、準耐火建築物より耐火性能が高いものに耐火建築物があります。今回は、準耐火構造のメリットを二点ご紹介いたします。

　一点目は、火災保険の保険料を節約できるという点です。火災保険は火災の損害を想定して保険料を設定するため、その被害を抑える対策がされている準耐火構造の住宅は、対策が施されていない家よりも保険料が低く設定されているためです。

　二点目は、火災のリスクを回避できるという点です。法律上、建物が建てられる土地は防火地域が定められています。準耐火構造の家を建てられる土地である場合、周りの家も最低でも準耐火構造の条件を満たした住宅が建てられています。準耐火構造を満たした家を建てられることは、火災に強く、火災の被害を最小限に抑えられる土地で暮らせることと同じです。

　以上、準耐火構造のメリットを二点ご紹介いたしました。お部屋探しの際は、火災に強い家という視点からもお探ししてみてください。