アルコーブとは
マンションの間取りで見られる「アルコーブ」とは、マンションの広めの玄関ポーチのことです。共用廊下から少し内側に奥まって各住戸の玄関扉が設置されており、その廊下と玄関との間のスペースを指します。
アルコーブのメリットとして、外部からの視線を防ぎ、プライバシーを守ることができるという点が挙げられます。通常、マンション住戸の玄関は廊下に面しているため、玄関ドアの開閉時にお部屋の中が廊下から見えてしまうことがあります。しかし、アルコーブがあれば、玄関と共用廊下との間にスペースができるため、出入りの際に外からの部屋の中が見えづらく、プライバシーが保たれます。また、玄関前にワンクッションあることで、通行人にぶつかってしまう可能性も低くなります。アルコーブは、防犯面・安全面において、暮らしに安心感を与えてくれるスペースです。
マンション住戸の玄関前スペースとして、似て非なる意味で使われるのが「玄関ポーチ」です。アルコーブとの大きな違いは、アルコーブには門扉がついていないのに対し、玄関ポーチには門扉がついているということです。玄関ポーチは、それぞれの住戸の玄関にアプローチする際、独立性を高めることを目的に設置されています。よって、玄関ポーチには門扉がついており、プライバシーを守ったり防犯性を高めたりできます。
防犯面・安全面は家に住まう上で重要視される方も少なくないことでしょう。物件探しをする上で、そういった構造のマンションがあることも覚えておくと良いかもしれません。