耐震構造とは
耐震構造とは、地震の揺れに対して強い構造の事をいいます。そもそも建物は、重力に抵抗するように造られているので、上下の揺れに対しては強いという特徴があります。 ただし地震の揺れは、上下の揺れだけではありません。
同時に左右への揺れや、壁や天井などの接合部分にかかる回転する力などがあります。耐震性の低い建物は、これらの力に弱いのです。 そこで、そのような揺れにも対応できる住宅を実現した構造が、耐震構造というわけです。
日本は、過去数十年の間だけでも、何回も大きな地震を乗り越えてきました。その中でも、阪神・淡路大震災のデータでは、亡くなった方の8割が、建物の倒壊によるものだったということが分かっています。 もしも、住宅の設計がもっと地震に耐えられる設計になっていれば、建物の倒壊による死亡をもっと減らす事が出来るのではないでしょうか。
また、地震が起きた後も、修復は最低限で完了し、いつも通りの生活に早く戻ることも可能になるはずです。 こういった理由から、日本で安心して暮らせる家を建てるためには、耐震構造は必要不可欠といえるでしょう。